家庭やオフィスには、ウイルスやVOC(揮発性有機化合物)・ホコリ・花粉など、目に見えないヨゴレであふれています。適切な換気や空気の清浄・入れ替えは、それらの存在を減らし、健康的な生活と働く環境を維持するための最良の方法です。ACH(Air Changes Per Hour)は、1時間あたりの空気の入れ替え回数です。
空気の清浄と入れ替えが重要です
ACHが重要な理由
空気清浄機を選ぶ際、一般的に面積を目安にすることが多いですが、それは空気の入れ替え回数を示していません。空気の入れ替え回数が多ければ多いほど、より早く空気がキレイになるので、空気のヨゴレがより早く取り除かれることになります。小型の空気清浄機では、1時間に1回しか空気を入れ替えられないかもしれません。それでは会議室のような大勢が集まる場所では十分といえません。
ACHの計算方法
複雑そうに見えるかもしれませんが、計算は簡単です。
ACH(1時間あたりの空気の入れ替え回数) = 1時間あたりの清浄された空気の供給量(㎥) ÷ 空間の体積
アエラマックス AM4 |
ACH=5 60㎥の空間を1時間に5回、空気を入れ替えます。 (目安:学校の教室) ACH=3 100㎥の空間を1時間に3回、空気を入れ替えます。 |
▼1分間あたりの風量 ターボモード:12.5立方メートル 強モード : 7.9立方メートル 中モード : 6.3立方メートル 弱モード : 5.3立方メートル 静音モード : 4.3立方メートル |
AERAMAX AM3s |
ACH=5 30㎥の空間を1時間に5回、空気を入れ替えます。 (目安:大型バス) ACH=3 50㎥の空間を1時間に3回、空気を入れ替えます。 |
▼1分間あたりの風量 ターボモード: 6.2立方メートル 強モード : 4.0立方メートル 中モード : 3.2立方メートル 弱モード : 2.6立方メートル 静音モード : 2.2立方メートル |
厚生労働省が推奨する「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法について*1
十分な換気が確保出来ない環境下では、「窓からの換気と併せて、可搬式の空気清浄機を併用することは換気不足をを補うために有効である」と厚生労働省が発表しております。
空気清浄機を併用する際の留意点
■空気清浄機は、HEPAフィルタによるろ過式で、かつ、風量が5立方メートル/分程度以上のものを使用すること。
■人の居場所から10m2(6畳)程度の範囲内に空気清浄機を設置すること。
■空気のよどみを発生させないように、外気を取り入れる風向きと空気清浄機の風向きを一致させること。*2
*2 間仕切りなどを設置する場合は、空気の流れを妨げない方向や高さとするか、間仕切りなどの間に空気清浄機を設置するなど、空気がよどまないようにしてください。
良いACHとは
一般的に、ACHが5であれば1時間に5回(12分毎)空気が入れ替わっていることを意味します。1時間あたり3~5回の空気の入れ替えを目標にするとよいでしょう。優れたろ過能力と1時間あたりの空気の入れ替え回数が多い空気清浄機ほど、良質な空気を維持することができます。Harvard Schools for Health*3によると、適切な換気とろ過を行うためにはHVAC*4システムに加え、HEPAフィルターも活用することを推奨しています。
*3 https://schools.forhealth.org/risk-reduction-strategies-for-reopening-schools/healthy-buildings/
*4 Heating, Ventilation, and Air Conditioning (暖房、換気、および空調)